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ほんとうにブログで弾さんに会えるか実験ブログ(書評とか備忘録とか)

3歳までの教育 --書評-- 幼稚園では遅すぎる

ソニーの共同創業者の1人である井深大さんの教育論の話。

教育というのは流行りがありその時代の影響を色濃くうけるもので、この本も古く感じる点も多かったが、普遍的な子育て・教育の本質の参考になる点もあった。

ところどころに出るエンジニアならではの表現、たとえば0~3歳までの脳細胞の発達をしてコンピュータのトランジスタ間の配線に例えたりするあたりに、エンジニアとしての矜持が垣間見れた。

幼稚園では遅すぎる 新装版 (サンマーク文庫 G- 108)

幼稚園では遅すぎる 新装版 (サンマーク文庫 G- 108)

 

子供を持つ身として当然教育は考えざるを得ないのだが、割と参考にしている本としてSally Wardの"語りかけ育児"がある。

この本は、

  • 静かな環境で1on1で子供とお話する時間を毎日少なくとも30分はとる。
  • 子供に言わせたいことを強いるのではなく、子供が発した発言を親が繰り返したり、そうだねーxxxだねー、というように同調する。

ことの重要性を繰り返し説いている。

0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

 

 この語りかけ育児の影響か、井深教育論で心にひっかかった話も似たような点に落ち着いた。

  • 大人が無意識にしている行為が、子供のフレームを決めてしまっている(創造力を抑えてしまってる)可能性がある。

引用: http://a.co/10A75A4

"つまり、「絵はどんな大きさで描こうというところからはじまる」というのです。それなのに、親や幼稚園や保育園の先生たちが与える画用紙というのは、みな同じ大きさに切ってあり、めいめい勝手に自分の好きな大きさの紙を取ってくることができないのです。幼稚園などでは、画用紙は最初から机の上に配られています。"

  • 親の子育ての役割は、子供にきっかけを与えること。あとはそれを邪魔しないこと。

引用: http://a.co/jcMe7BJ

"この段階での母親の最大の役割は、いかに子どもに興味をもたせるかにつきます。計算を教えるのではなく数に興味をもたせる、絵や字を教えるのではなく書くことに関心をもたせる、いわば、教育の準備段階の部分を受けもつのが、母親の役割といえましょう。"

  • オスワルト(ドイツの化学者で『偉人論』著者)の言葉:「天下は暗示と本によってつくられる」

引用: http://a.co/fXzJyRL

"彼らにとって本というものは、親から与えられるものではなく、手を伸ばせば届くところに置いてあるものだったのです。彼らが親から聞かされた言葉は、「偉くなれ」という強制ではなく、「おまえならきっと偉くなる」という暗示だったのです。"

ほんすじではないが、オオカミに育てられた子供アマラとカマラの話を引き合いに教育の必要性を訴える箇所が頻繁に出てきたのだが、真実かどうかという議論もあるテーマでゴリ押ししているのでムズがゆくて仕方がなかったw

3歳までの教育の重要性は100%同意なんだけど、 2人目の子はどうしても語りかけの時間がなくなっちゃうんだよなー。上の子がいないときか寝ている時しか静かな時間がないという圧倒的現実。。

ウェブ時代に辞書どう生き残るか? --書評-- 辞書を編む

以前観た『舟を編む』が面白かったのでタイトルでひっかかった。

 

辞書を編む (光文社新書)

辞書を編む (光文社新書)

 

 "三国"と呼ばれる三省堂国語辞典の編纂という仕事についての本。

舟を編むで得た編纂の仕事のイメージと大体は一緒だったが、"三国"の編集哲学やウェブ時代の辞書のあり方などまでつっこんでおりより具体的な感じ。

 

辞書作成における編纂というのは、掲載可能性のあるすべての言葉の用例や使われた場所、日時などの情報を整理してリストを作成すること。

編集は紙の質とかデザインとか調整したりするので、編纂とは違う概念(編集の部分集合が編纂という理解でOK?互いに独立?)。

編纂の流れは、

  1. 用例採集
  2. 取捨選択
  3. 語釈
  4. 手入れ

という感じ。これを数年かけて行う。

 

辞書によって大方針というのが決まっておりこれにより国語辞書もかなり個性が異なるらしい。そういえば、学校の国語教師も三国は解説が面白いからいいとかいってたような。。

三国は、

  • 分かりやすい説明
  • 今活きている言葉の収録

を特徴としているらしい。たとえば、"汗"という言葉の広辞苑と三国の違いは、

引用: http://a.co/94NPmxV

"あせ【汗】①温度刺激により汗腺から排出される分泌液。塩類・ピルビン酸・乳酸・アンモニアなどを含む。気温の高い時、激しい運動をした時などに体温調節の作用をするほか、痛覚・精神的緊張によっても出る。(『広辞苑』第6版)"

引用: http://a.co/3togflI

"あせ[汗](名)①〔生〕暑いときや運動のあと、また緊張(キンチョウ)したときなどに、顔や からだから出る、塩けをふくんだ水。「―を流す・―(っ)かき〔=汗がよく出る体質(の人)〕」(『三国』第6版)"

といった具合。個人的にはこの例だと広辞苑の説明好きなのだが(笑)、たしかに三国の訳が良いという人がいるのもわかる。いくつかの例をみただけだが、三国の訳は全体的にことばの温かみがある一方曖昧なところがある、という印象を受けた。

 

最近はやりのAIという話もあるので、編纂の仕事は機械化できるか、という問題を考えてみた。とりあえずの結論は機械に代替されないということになった。

まず、用例採取Phaseは技術的に代替できる。ウェブクローラーのみならず、Googleストリートビューのように写真を取り巻くって文字起こしする、というのは不可能ではないだろう。

次に、取捨選択や語釈、手入れは、かなり高度な自然言語能力が求められるので少なくとも現状では技術的に機械化が厳しいだろう。

もっとも大事な点だが、コストの面では、現状がかなり安いため機械(プログラム)開発するコストの方が高くなるだろう。三国で編纂者が6、7人で、辞書の発行頻度が5~10年程度なのでたいしたコストにはならない。 

 

それよりもウェブ時代に金を払ってまで言葉を調べるか、という点はより深刻に思われる。私自身辞書は嫌いではないのだが、最後に紙の辞書を引いたのが思い出せないくらい使っていないのだ。

著者が語釈を考えるときにウェブを使っており、

引用: http://a.co/abVCeaj

"「なあんだ、ネットで検索なんかしてるのか。それだったら、私でもできるよ。国語辞典を引く意味がないじゃないか」 こう言う人がいるかもしれません。結論から言えば、あなたが情報の選別について訓練を積んだ人ならば、この作業はできます。ただし、ひどく面倒くさいし、また、いちいちの情報の質について、厳密な判断を迫られます。"

とある。これは本当に同意で情報収集能力があればということだが、付け加えると、

  • 面倒だけど、自分で調べまとめる作業を繰り返すと情報収集能力がメキメキ向上する(本を読んでまとめる作業に似ている)ため、繰り返すほどこの作業が高速にできるようになる
  • スマホタブレットの普及でで隙間時間で検索することが可能となり、情報収集に当てられる時間は増えた

ということがある。これらを考えると有料の(ましてや紙の)国語辞書の勝ち目はないかな。Wikipedia使いまくってるから後戻りはできないからなー

 

あと、見坊豪紀さんの話は面白かった。辞書編纂の神様と言われる人で、人生を賭けて寝る暇も惜しまず編纂作業に明け暮れ145万枚の採集カードを作ったらしい。実働50年として、平均2.9万語/年、毎日約100単語サンプルするペースです。直感的にスゴい数字です、というか1日中編纂作業しなきゃ無理な希ガス

現代ヒトモノカネ、ヒト(知恵)ってすごいね --書評-- 弾言

ブログを始めるきっかけとなった本。

 

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

 

 社会を考える上でヒトモノカネの観点から見るというのは昔から基本だったが、弾さんの考える現代におけるヒトモノカネ論を垣間見れる本。キーワードは、

  • ネットの普及で知恵へのアクセスコストが劇的に安くなったこと

に尽きるといっても過言ではない。これを軸に現在の世界を見渡すと以下のような結論が導かれる。

  • モノは増えないので、ヒト(知恵)を使いモノを効率的に使うことで、カネを増やすことはできる。
  • 産業構造の変遷も、価値創造(カネ)におけるヒトモノの貢献度からみると、第一次産業(モノ)、第二次産業(ヒト<<モノ)、第三次産業(モノ<<ヒト)←今ココ、ときれいに整理される。

他に読んでて楽しかった目から鱗ばなしは、

  • 今の日本は80代→60代でカネが循環しており、カネが滞っている: "少子高齢化で変わる世界" (Kindle の位置No.1090)
  • 金持ちが1億円使う場合、1億円の高級車を1台買うよりも、100万円の一般車を100台買うほうが社会全体の経済効果は高い(=100万円の一般車の方がたくさんの知恵が含まれている): "よどむカネ"(Kindle の位置No.1122)
  • ベーシックインカムによる社会保障=ストックのフロー化する: "ベーシック・イン カム は、ストックをフロー化する"(Kindle の位置No.2127-2128)

など。ベーシックインカム話は初めて考えたからとても面白かった!これはまだ消化不良なので受け売りレベルだが、色々調べて自分の考えに昇華できればと思う。

第4章のモノは所有できない、という話で"どんなモノでもせいぜい80年レンタルにしかならない"という文は面白かった。確かに土地ですらそうで、そう考えると中国共産党の土地使用権というアイデアはとてもすごいと思った(弾さんは一時期中国に住んでたからこういう発想ができたのだろうか?)。

 

あと、"自分が勝てるゲームを作る"(Kindle の位置No.1256)とかで、全人類がニッチ市場を創ることができるだろう、という弾さんの信念といえるようなものを知ることができたのは良かった。

確かに、

  • 昔: 自分の強みを1軸もって突き詰める(たとえば相撲が強い→横綱になる)だったのが、
  • 今: 3軸で強みを構築してニッチを創出する(たとえば相撲が強いxSNSコミュ力が高いx実家の稼業が餅屋→相撲部に入って大学相撲大会で全国大会くらいまでいって有名な力士とコネクションができて、SNSを使ってその有名な力士とコラボして、実家の餅を新しい販路で販売する)、

ことができるようになった。

次元が上がると(この例だと1次元→3次元)、空間(体積=縦x横x高さ)は指数的に広がるため、

  • 場所取り(自分の占有するパイ)ゲームは軸を増やせば増やすほど簡単になる、というルール。
  • あと人口が200年前から桁違いに増えてるので、1軸だと競争が激しすぎる(運の要素がでかすぎる)というルール。

 

本書で扱うテーマが社会保障やエネルギー、自己投資など多岐にわたるだけに、前提知識によってテーマ別理解度が凸凹するはずだが、章末毎に関連する書籍が紹介されているので、この中から興味のある分野の本を読んでレベルアップしてから再戦すると、また新しい知見が得られると思った(結構このリストから本買ったので書評偏るかも。。)。

 

P.S. これだけの内容をKindle版100円って、知識のアクセスコスト安いですよ、をさりげなく地で行くあたりなんか弾さんらしい。。

中国2.0 スマホインパクト --書評-- 中国人はなぜ財布を持たないか

中国に対する印象がまた少し変わった一冊。

1970年頃日本人を「エコノミックアニマル」とラベル付して切り離した結果、自分が時代に置いてかれた欧米の人々と、今の日本人が重なる。

ほぼ中国を教科書でしかしらない自分としては、中国で仕事をする周りの知り合いから話を聞く程度だが、彼らですら中国に対する意見はばらつくという印象だった。

そんな自分が直近読んだ本がコレ。

チャイナハラスメント: 中国にむしられる日本企業 (新潮新書)

チャイナハラスメント: 中国にむしられる日本企業 (新潮新書)

 

 コレから学んだ中国とは全く違う世界に感じた。

これらの違和感は、中国社会をサンプリングする断面(いつ、どこを)に由来すると思うが、

  • 中国はアメリカのような多民族国家であり、
  • 巨大国家が変化し続けている、

という点が大きいのだろう。

 

本書では、最近よく電子決済と自転車シェアリングの普及が取り上げられる中国のその背景には、

  1. 既存社会の機能不全
  2. 社会インフラとしてのスマホ普及

があるという。

1は、偽造紙幣の流通、取引相手の信用などがある。相手を信用できないというのは、文革とかで身内や知り合いですら告発しないと自分がやられる的な極限状態がつい最近あったのでなんとなく知っていた。

偽造紙幣の流通はここまでひどいと知らなかった。確かにいちいち現金決済の際、自分の名前を紙幣に書いてたら時間もったいないよね。

という、1の土壌ありきで、2007年ころからスマホが発売されるといろんな変化を社会にもたらした、という流れ。変化とはたとえば、

  • SNSアクセスが容易になり、世界から中国がどうみられているかを客観視できるようになった。
  • シャアリングエコノミーを活用したモノ不足の解消サービス。
  • 口コミ形式の個人信用力評価システムの発達。

など。たしかに、1の土壌を理解するとこの変化が急激に普及したのも納得。

現在の若い層の変化の指摘も面白かった。

  • (多くの日本人が中国人に抱くであろう)「我が強い、マナーが悪い、うそをつく」→「利他精神、モラル向上、信頼できる」の兆し。
  • 草食系男子の増加。
  • 高い不動産保有欲に対する不動産価格の上昇。
  • 子育て環境の悪さ。コストをかけないとよい教育が施せない。

 

雑感として、中国の多様性と日本の報道チャネルの狭さは相性が悪いと感じた。

中国社会の多様性はアメリカ以上で良い面も悪い面も山ほどあるなか、日本のメディアが中国社会の悪い部分を切り取って報道することで、片寄った認識が日本社会に浸透している可能性がある。

メディアを信じて取り残されたらみじめなので、ダイナミックな変化を続ける世界で頼れるのは自分の感覚だけ、という話。

 

P.S. 中国の識字率って実際どれくらいなんでしょう?Wikiとかでは96%とか出てるが("国家機関からの資料"とある)、中国政府の統計は信用できないからな。。

はじめに

日本を代表するギーク404 Blog Not Foundでも有名な弾さんに会いたい!

ということで手始めにこの本この本を読んでみました。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

 
決弾 最適解を見つける思考の技術

決弾 最適解を見つける思考の技術

 

 そこにこんな一文が

引用:

"読みたいと思った本を、本当に読めるようになる。その能力は、会いたい人に会える能力と直結します。物事には順序があって、まず読むことが先。読まないと書けないし、書かないと人にも会えない。そういうことです。人に会いたかったら、まずブログでもけっこうですから、書くことを始めてみましょう。"

 

 ちょうど最近人生を考え直す機会があり、新しいことをいくつか始めようと考えていたので"ブログで会いたい人につながるか"実験もしてみようと思いました。

 

なぜ弾さんに興味があるのかわからないのですが、

  • 速読(速いのに深い)
  • プログラミングが上手
  • 科学やら文学やらよく知ってる
  • 人にとてもやさしい(たぶん)

あたりが理由に感じます。最初の3つまではまとめると天才ということでそれに憧れるのはあるあるですが、自分が興味を惹かれたのは最後の点です。

青年時代に親からDVで、単身海外へ行って、実家全焼で帰国して、と波乱万丈の人生ですがどうしてそんなにやさしくなれたのかを知りたい。同じような境遇でグレてしまうことはよくあると思うのですが、どうやってget overしたか。

 

ブログで弾さんに会う!とは言っていますがどうするかは全くの未知(笑)ひとまず、

  • 本を読む(たくさんインプット)
  • 読んだ内容を整理(たくさんアウトプット)

することを決めたので、書評を載せます。あとはプログラミングとか調べもの備忘録的な。